マタニティウエディングに最適な時期とは?
マタニティウエディング(授かり婚)の時期には、「何週まで」と決まりは特にありません。ただし、最適なタイミングとされているのは妊娠5ヵ月〜7ヵ月の安定期です。安定期は体調が比較的落ち着いていて、お腹がさほど大きくなりすぎていないため、適しているとされています。
一方、妊娠初期は体調が不安定になりがちです。人によってはつわりが辛い時期で、体に無理がかかるとお腹の赤ちゃんや母体に影響する可能性があります。
また妊娠8ヵ月以降の妊娠後期もあまり適していません。お腹が大きくなって動きにくく、早産の可能性もあるためです。お腹周りを始め体型がかなり変わり、衣裳選びにも影響してしまいます。臨月も、赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくないので避けるのが無難です。
マタニティウエディングのスケジュール例
次に、マタニティウエディングを行う場合のスケジュール例を紹介します。いつまでに何をしておく必要があるのかを把握しましょう。
結婚式2〜3ヵ月前|式場選び〜決定
まず、いくつか結婚式場の候補を挙げた上で、式場見学やブライダルフェアに参加するのがおすすめです。参加する際は新婦の体調を優先してください。
あらかじめ、どのような結婚式・テーマにしたいかをざっくり決めておくと、式場候補を絞りやすくなります。また、マタニティ向けのプランの有無、ドレスの種類の豊富さ・サイズ調整の可否も確認しておくことも忘れずに。結婚式場で具体的に話を聞いたり相談したりして、式場を決定しましょう。
結婚式1〜2ヵ月前|招待状の発送・ドレス決定
招待するゲストを決めたら、結婚式当日の1ヵ月前までには返事がもらえるように招待状を発送します。なお招待状の送付は現住所の確認の意味もあるため、ゲストが親族だけの結婚式であっても送りましょう。
結婚式で着用するドレスは、2ヵ月後の結婚式当日に体型が変わっていることを考慮して選びます。なるべく結婚式に近い日に試着し、サイズ調整を行うのが理想です。なお、ドレスの試着には案外体力を使うため、新婦の体調が万全な時に行いましょう。
結婚式3週間〜1ヵ月前|料理・装飾など内容の決定
結婚式3週間前までには、料理・演出・会場装飾・ペーパーアイテムといった、結婚式の細かい内容を決めておく必要があります。決めることが多いため、準備が負担になってしまうことがあるかもしれません。そんな時は家族に協力してもらったり、新婦の体調を優先してオンラインで相談したりするのも手です。ただし、料理の試食が可能な結婚式場の場合は試食をした上で決めたほうがよりイメージがわきやすくなるため、体調を見つつ可能であれば結婚式場に出向くのもおすすめです。
結婚式2週間前|当日の流れを確認・ヘアメイクリハーサル
当日の流れに問題ないか、新婦の体に負担がかからないプログラムになっているか、などの最終チェックを行います。不安なことが少しでもあれば、担当プロデューサーに相談しましょう。
ヘアメイクリハーサルの際は、写真や画像を持っていくのがおすすめ。担当の人が髪型やメイクをイメージしやすくなります。
結婚式前日〜1週間前|ドレスのサイズ・準備の最終確認
結婚式直前は、ドレスのサイズが問題ないかの最終確認が必要です。もし予想していた体型と違った場合は、このタイミングでサイズ調整を行います。
当日結婚式場に持っていくものや、結婚式での挨拶など、準備の最終確認も行いましょう。準備が整ったら、後は体調を整えるために結婚式当日までリラックスして過ごしてくださいね。
マタニティウエディングで着るドレスの選び方
次に、マタニティウエディングで着るドレスの選び方を解説します。妊娠中は特にお腹周りの変化が大きいもの。お腹の大きさや負担を考慮して選びましょう。
お腹に負担がかからないデザインを選ぶ
新婦のお腹に負担がかからない、以下のようなドレスを選ぶのがポイントです。
ドレスの種類 |
特徴 |
・プリンセスライン ・Aライン
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・お腹を締め付けない |
・袖・肩ストラップありのドレス |
・肩で支えられるため、お腹や腰に負担がかからない |
ドレスの生地にも配慮しましょう。生地が幾重にも重なったドレスや裾が長いドレスは重みがあるため、妊娠中に着るのは避けた方が無難。シフォンやチュールのような軽めの素材が使われたドレスを選ぶと良いですよ。
お腹の大きさが目立たないデザインを選ぶ
大きくなったお腹を自然にカバーできるデザインを選ぶのもおすすめです。
ドレスの種類 |
特徴 |
・エンパイアライン |
・お腹ではなく胸で切り返されている ・お腹に負担がかからない
|
・Aライン |
・裾に向かって広がっている |
・切り返しのないドレス |
・縦ラインが強調されて、お腹が目立ちにくい |
その他、お腹周りがゆったりとした作りのマタニティ用のドレスを選ぶのもひとつの方法です。
サイズ調整が可能なドレスを選ぶ
体型の変化に柔軟に対応できる、サイズ調整可能なドレスを選ぶのも良いでしょう。背中部分に紐がある編み上げタイプなら、紐を引っ張ってウエスト部分の調整ができます。その他、ひだがたっぷり使われたデザインのドレスは補正がしやすく、体にフィットさせられます。
マタニティウエディングを無理せず成功させるコツ
マタニティウエディングを成功に導くためには、料理・導線・家族の協力・演出がポイント。細かいところまで配慮しましょう。
妊娠中の体でも食べやすい料理を出してもらう
新婦が苦手な食べ物、強い匂いがする食べ物は避けてもらいましょう。たとえ安定期であっても、体調によっては匂いや味に敏感になることがあります。薄味に仕上げてもらう、生ものを使わないようにしてもらう、なども考慮すると安心です。
新婦の体に負担がかからないような動線を考える
新婦の体に負担がかからないような動線を考えるのもコツです。移動距離を少なくする、体調面に不安がある時に休みやすいようにするなど配慮しましょう。動線を決める際は、担当プロデューサーと会場の造りを確認してくださいね。
家族に協力してもらう
妊娠中の体で結婚式の準備をするのは何かと大変。体の負担にならない程度のことは自分で行いつつ、家族と相談・協力しながら一緒に準備を行いましょう。新婦にかかる負担を軽減しながらもスムーズに進められます。
マタニティウエディングらしい演出を取り入れる
妊娠中だからこその演出を取り入れるのもおすすめです。
おすすめのセレモニー |
概要 |
ベビーリングセレモニー |
・お腹の赤ちゃんの幸せを祈って送られる「ベビーリング」を使ったセレモニー ・チェーンにベビーリングを通してネックレス状にし、指輪交換が終わったら新婦の首にかける
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ジェンダーリビエール |
・結婚式で赤ちゃんの性別を発表する演出 ・風船を割って、中から出てくる紙吹雪の色で性別を発表する/クイズ形式で性別を当ててもらう
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マタニティウエディングを安心して行うための注意点
マタニティウエディングを行う際は、いくつかの注意点があります。赤ちゃんと新婦の体を第一に考えて準備を進めましょう。
かかりつけ医の指示をあおぐ
結婚式を挙げても大丈夫かどうかも含めて、かかりつけ医の指示をあおぐことが大切です。新婦の体調や赤ちゃんの状態をしっかり診てもらいます。受診の際、結婚式の日程や内容を医師に伝え、体に負担がかからないか確認しましょう。
自宅・かかりつけの病院との距離が離れすぎていない式場を選ぶ
移動を考慮して、自宅から離れすぎていない式場を選ぶのもポイント。移動距離が少なければ、結婚式当日はもちろん、打ち合わせの際も体に負担があまりかかりません。
また、結婚式当日に万が一の事態が起きた場合に備えて、かかりつけの病院からの距離も考慮するとなお良いでしょう。式場の近くにある病院がかかりつけではない場合は、緊急で受け入れてもらえるかが分からないので、かかりつけの病院に行きやすい式場の方が安心です。
妊婦に優しいプラン・設備がある式場を選ぶ
妊婦でも安心して結婚式を挙げられるプラン、設備が整っている結婚式場を選ぶことも大切です。結婚式場によっては、マタニティプランが用意されているところもあります。内容こそ式場ごとに違いがありますが、打ち合わせの回数が少ない、短い期間で結婚式を実現できるなど、新婦の体調を第一に考えて準備ができるでしょう。さらに、オンライン打ち合わせができる会場を選べば、自宅でリラックスして打ち合わせができます。
また、結婚式場がバリアフリーになっているか、会場内に休憩スペースが用意されているかなど、妊婦に優しい設備の有無もチェックしておくと良いですよ。
体に負担をかけないような内容にする
妊娠中のどの期間であっても、体に負担がかからないよう無理のないプログラムにしましょう。以下のポイントを押さえて内容を検討してみてくださいね。
- 新婦があまり動かなくて良いプログラムにする
- 演出を少なめにする
- 体を動かすような演出を避ける
- 装花には匂いが少ない花を使う
- 料理に使う食材は食べられないものを除く など
結婚式場予約後に妊娠が発覚した時は?
結婚式場を予約した後に妊娠が分かった時、どうすれば良いのか迷う人もいるかもしれません。マタニティウエディングになった場合、まず大前提として必ずかかりつけ医の指示をあおぎます。赤ちゃんもしくは母体にリスクがあるのか、式を行う理想のタイミングがいつかについてのアドバイスをもらいましょう。
パターン1、予定通り結婚式を挙げる
結婚式を行う日が安定期にあたる場合は、予定通り結婚式を進められるでしょう。しかし、妊娠初期の期間と準備期間が重なるため、つわりなどで体調が思わしくない日があるかもしれません。妊娠したことを担当プロデューサーに伝えた上で、無理をせず準備を進めることが大切です。
パターン2、スケジュールを変更する
結婚式を行う日が妊娠初期や妊娠後期にあたる場合は、安定期もしくは産後に日程を改めるのが望ましいです。ただし、変更・キャンセルに伴い費用が発生するケースがあるため、早めに担当プロデューサーに相談しましょう。
パターン3、キャンセルする
結婚式をキャンセルする場合は、タイミング次第ではキャンセル料が発生します。担当プロデューサーに早めに伝え、どのタイミングでいくらのキャンセル料が発生するかを確認しましょう。
アルカンシエルで挙げるマタニティウエディング
アルカンシエルのマタニティプランは、助産師の講習を受けた「マタニティコンシェルジュ」という専門スタッフが打ち合わせ時に対応します。体のことを考慮してスケジュールを調整しつつ、妊娠中の体調に合わせた結婚式の提案をしています。
結婚式の打ち合わせはもちろんリモート対応が可能で、アプリを活用しご自宅でもゆっくり商品アイテムを選べるなど便利なシステムもあり安心です。さらに、結婚式の当日に着るドレスについては、専属のコスチュームアドバイザーが豊富な種類の中からぴったりのドレスをご提案。用意されているマタニティインナーを一緒に使えば、妊娠時でも素敵なウエディングドレス姿が叶いますよ。
また、有料サービスにはなりますが、万が一に備えて結婚式当日に看護師・助産師を待機させることも可能です。詳しくは、各式場へお問い合わせいただくのはもちろん、ブライダルフェアに参加してご相談ください。通常のフェアでも相談可能ですが、マタニティウエディング向けのフェアを開催していることもありますので、ぜひ以下のページからチェックしてみてください。
開催時期や体への負担を考慮し、幸せなマタニティウエディングを
妊娠中の体は変化が大きいものですが、開催時期や新婦の体への負担をしっかり考慮することで、安心してマタニティウエディングを挙げられます。今回紹介した内容を参考にしつつ、ゲストに感謝を伝えられる幸せなマタニティウエディングを挙げてくださいね。
また、アルカンシエルでもマタニティ専用プランを用意しているので、ぜひお気軽にご相談ください。