【新郎】ウエルカムスピーチの構成と文例を総まとめ。緊張しないコツも紹介
ウエルカムスピーチとは、披露宴の初めに新郎が行う挨拶のこと。参列してくれるゲストに失礼のないよう、心から感謝の気持ちを伝えたいところです。本記事では、ウエルカムスピーチの基本構成を始め、文例をシチュエーション別に紹介します。緊張をほぐすコツも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
【新郎】ウエルカムスピーチとは
新郎が披露宴で行うウエルカムスピーチは、参列してくれたゲストへ感謝の気持ちを伝える大切な瞬間。成功させるには、文章を考える前に基本的な構成を押さえておくことが大切です。まずは、ウエルカムスピーチの目的と基本構成をチェックしておきましょう。
新郎が行うウエルカムスピーチの目的
ウエルカムスピーチとは、新郎新婦からゲストに対する感謝の気持ちを伝える挨拶で、披露宴の初めに行われます。一般的には新郎が担当することが多いですが、新婦が挨拶をする、またはふたりで一緒にすることも。この日のために足を運んでくれたゲストへ感謝を伝えるとともに、場の雰囲気を和ませたり、ゲストの気持ちを盛り上げたりする目的もあります。
ちなみに、新郎は披露宴の最後に新郎謝辞と呼ばれる挨拶も担当します。新郎謝辞は、披露宴に参列してくれたゲストへの感謝と、締めくくりの言葉を述べる挨拶です。
ウエルカムスピーチの基本構成
ウエルカムスピーチに決まりはありませんが、ゲストに対して失礼のないよう基本構成を押さえた上で準備を進めるのがおすすめです。
<ウエルカムスピーチの基本構成>
- ゲストへの感謝の言葉
- 挙式やその他の報告
- 披露宴の趣旨と目的
- 結びの言葉
スピーチの文字数は300~400文字程度、時間は1~2分ぐらいを目安にまとめると良いでしょう。また、ウエルカムスピーチの後に主賓挨拶が控えているケースが多いので、長くなりすぎないように注意してくださいね。
【新郎】ウエルカムスピーチの文例集
ウエルカムスピーチは基本構成を踏まえた上で、自分達の挙式に合った内容にアレンジするのがおすすめです。さっそく、ウエルカムスピーチの文例を見てみましょう。
※文例内の「〇〇」には結婚式場の教会名、神前式の場合は神社名など、挙式を行った場所を入れてください。
文例1 定番の内容
ゲストへ感謝の気持ちと楽しい時間を過ごしてほしいことを伝えます。
本日はご多用のところ、私達ふたりのためにお越しいただき、誠にありがとうございます。
さきほど、〇〇におきまして滞りなく挙式を行い、晴れて夫婦となりました。
本日は、これまでお世話になっている皆様をお招きし、ささやかではございますが、感謝の気持ちとしてこの席をご用意いたしました。
行き届かない点もあるかとは存じますが、どうぞ楽しいひとときをお過ごしいただけると幸いです。
文例2 フォーマルな内容
年配のゲストや会社の上司などの参加者が多い場合は、より丁寧な言葉づかいで挨拶をしましょう。
本日はご多用の中、私達のために披露宴にお越しくださり心より感謝いたします。
さきほど〇〇におきまして、夫婦になるにあたっての誓いを立ててまいりました。
これより夫婦としての道を歩んで行ける喜びとともに、責任の重さに身が引き締まる思いでございます。
このような佳き日を迎えられましたのは、ひとえに皆様のおかげでごさいます。
心より感謝申し上げます。
本日は、皆様をお招きして感謝の気持ちをお伝えいたしたく、ささやかながらも宴席を設けさせていただきました。
行き届かない点もあるかと存じますが、どうぞ楽しい時間をお過ごしいただければ幸いです。
文例3 カジュアルな内容
親族や親しい友人のみで行う披露宴では、少し砕けた表現でも構いません。
みなさま、本日はふたりの結婚式へおいでくださり、ありがとうございます。
さきほど、〇〇にて皆様の祝福を受けながら、結婚式を無事に挙げられました。
ご列席、心より感謝いたします。
今、私達は夫婦になれたことを大変嬉しく思います。
本日は、ささやかではありますが、皆様への感謝の気持ちとしておもてなしの席をご用意いたしました。
短い時間ではありますが、楽しんでいただければ幸いです。
文例4 入籍済みの場合
既に入籍を済ませている場合は、その報告も文章に入れましょう。
本日はお忙しい中、私達のためにお集まりいただきありがとうございます。
私達は△年△月△日に婚姻届を提出し、夫婦として新しい生活を開始いたしました。
この場を借りて、改めてご報告させていただきます。
そして、さきほど皆様の祝福を受けながら挙式を行わせていただき、夫婦としての絆がより一層深まったと実感しております。
本日は、日頃お世話になっている皆様への感謝の気持ちを込めて、このような席を設けさせていただきました。
ささやかではございますが、楽しいひとときをお過ごしいただければ幸いです。
【新郎】コロナ禍を考慮したウエルカムスピーチの文例集
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。コロナ禍で結婚式に参列してくれたゲストへ、感謝の気持ちを伝えたいと考えるカップルも多いのではないでしょうか。そこで続いては、コロナ禍を考慮したウエルカムスピーチの文例を2つ紹介します。
参列してくれた人へ感謝を伝える文例
コロナ禍で滞りなく披露宴が行えることへの感謝を伝えるとともに、ゲストを気遣う言葉を挨拶の冒頭に添えましょう。
新型コロナウィルスの流行が完全に収束していない中、参列いただいたことに心より感謝いたします。
結婚式開催については大変迷うところがありましたが、本日、こうして皆様にお会いできて大変嬉しく思います。
皆様にもマスク着用や手の消毒のご協力をいただくなど、ご面倒をおかけしますが、式場スタッフとともに感染防止に努めながら、精いっぱいおもてなしをさせていただきます。
コロナ禍で結婚式を延期した時の文例
コロナ禍で延期した挙式・披露宴の時は、迷惑をかけたことへのお詫びとともに、参列してくれたことに対する感謝の気持ちを述べましょう。
本日は、お忙しい中、私達のため結婚披露宴にお越しいただき、心より深く感謝申し上げます。
本来であれば 結婚式は昨年の△月の予定でございましたが、新型コロナウィルスの流行のさなか、万が一のことがあれば申しわけないと考えた末、延期という決断をいたしました。
本日、晴れてこの日を迎えられましたのも、ひとえに皆様のおかげであると感謝しております。
ご案内しました通り、こちらの式場では万全の感染対策を取っております。
ご不便をおかけする点もありますが、精いっぱいおもてなしさせていただきたいと思いますので、楽しんでいただけたら幸いです。
また、コロナ禍における結婚式に関する注意ポイントを知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
【新郎】ウエルカムスピーチで緊張しないコツ
多くのゲストを前にしてスピーチするのは、やはり緊張してしまうものです。自分の披露宴でのスピーチだとなおさら責任が重いですよね。最後に、ウエルカムスピーチで緊張をほぐすコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
普段通りの自分を意識する
「失敗したらどうしよう」と心配しすぎると、余計にガチガチになってしまいます。スピーチで緊張するのは当たり前のことです。完璧にしようとせずに、“少しなら間違っても大丈夫”ぐらいの心構えで臨むと、リラックスできるでしょう。肩ひじを張らずに、いつもの自分らしく振舞うと緊張しづらくなりますよ。
深呼吸をしてゆっくりと話す
スピーチ開始前に、ゆっくりと深呼吸をしましょう。多くの人に見られていることを意識すると緊張してしまうので、目線を置く場所を決めて、そこを見つめながら話すようにしてみてください。
また、早口で話すとさらに緊張に拍車をかけてしまいます。落ち着いて、ゆっくりと話すことを意識するのも、ウエルカムスピーチで緊張しないコツです。
事前に練習をしておく
なるべく緊張しないためには、事前に練習を重ねておくことが大切です。実際の結婚式場をイメージしながら、スピーチの練習を行ってみてください。その際、自分がスピーチする姿を動画に撮れば、話すテンポや声の大きさ、姿勢などが確認できるので、どこを改善すれば良いのか判断するのに役立ちます。
要約のメモを手元に置いておく
ウエルカムスピーチの文章を、一言一句暗記するのは難しいものです。練習を重ねてスピーチ内容を覚えたつもりでも、ゲストを前にすると緊張のあまり、頭が真っ白になってしまうかもしれません。
不安な場合は、当日スムーズに話せるよう、文章の要約を書いたメモを準備しておくと安心です。万が一、話す内容を忘れた時に「次は何を話すべきなのか」が一目で分かるように、自分が分かりやすい形式でまとめておきましょう。当日、メモは胸ポケットに入れておくと、必要な時に取り出しやすいですよ。
新郎からのウエルカムスピーチで心からの感謝をゲストに伝えよう
ウエルカムスピーチは、披露宴の最初にゲストへ感謝の気持ちを伝えるものです。基本の構成や文章を踏まえつつ、自分らしさも盛り込みながら、日頃からお世話になっているゲストへ心から感謝の気持ちを伝えましょう。