両家顔合わせとは
両家顔合わせとは、結婚を決めたふたりがお互いの家族を紹介するために設ける場のこと。両家の距離を縮める目的で行われ、レストランなどで食事や会話を楽しみながら親交を深めるのが一般的です。
最近では、結納の代わりに両家顔合わせをするケースも多いようです。結納とは違い決まった式次第やルールがなく、結婚するふたりの意向を盛り込んで進められることから、カジュアル志向のカップルに選ばれています。
顔合わせ当日の流れ
顔合わせに決まった形式はないものの、一般的な流れを把握しておくと準備もスムーズです。計画的に進めるためにチェックしておきましょう。
①待ち合わせ
両家顔合わせでは、会場とは別の場所でそれぞれの親と待ち合わせした方が良いでしょう。例えば、女性は自分の親と駅前で、男性は自分の親と会場の近くで、といった具合にです。会場で全員が待ち合わせると、親達の心の準備ができておらず気まずい思いをさせてしまう可能性があるからです。また、別の場所で待ち合わせることで、事前に親に段取りを伝えやすくもなります。
会場へは余裕を持って5分前には到着するようにし、両家揃ったところで中へ入りましょう。
②着席~挨拶
会場に着いたら着席しますが、座る順番にはマナーがあります。基本的には、末席(出入口から遠いところ)に男性側の家族、向かい合うように女性側の家族が座り、かつ、上座から父→母→本人の順に座ります。お店の人が席に誘導してることもあるので、その場合は指示に倣いましょう。
着席後には、進行役や代表者が始まりの挨拶を行うとその先がスムーズです。
③双方の紹介
挨拶に続いて、出席者ひとりひとりを双方の家族に紹介します。ふたりが自分の家族を紹介する、あるいは各自で自己紹介するなど、方法は自由です。事前にどのように紹介するか決めておくと困りません。
④記念品の披露・交換
顔合わせの場でお互いの家族に婚約指輪を披露したり、婚約記念品の交換を行ったりするカップルもいます。場が華やぐイベントですが、カップルごとに考え方は異なるので、親の意見を参考にしながらどうするかはふたりで話し合って決めてください。
⑤食事・歓談
進行役が乾杯の挨拶をして会食スタートです。なごやかな雰囲気になるように、ふたりが率先して会話を振るのがおすすめです。例えば、子どもの頃の思い出話をしたり、運ばれてきた料理から話を広げたりすると良いかもしれません。なお、お金や政治・宗教などの話はデリケートな内容なので避けるのが無難です。
⑥結びの挨拶
十分に食事を楽しんだら、そろそろおひらき。進行役が結びの挨拶を行い、それに続いて、ふたりから出席者に対し、集まってくれたことへのお礼の気持ちを伝えて解散となります。全体で2時間ほどとなるのが目安です。
顔合わせに向けた準備の流れ
当日の流れがわかったところで、実際に準備を開始しましょう。ここでは、顔合わせ当日に向けてやっておきたいことを流れに沿って紹介します。
①出席者の確認
基本的に、出席者はふたりとそれぞれの親です。祖父母や兄弟姉妹などを招待したい場合は、顔合わせ当日にいきなり連れてくることはせず、事前に相手側の了承を得ておきましょう。
②日取りの調整
顔合わせの日取りは結婚式の3〜6ヵ月前に設定するのが一般的ではありますが、出席者全員の都合が合う日の中からなるべく早い日を選ぶと良いでしょう。もし、六曜などの縁起が気になるのであれば、その点も考慮して調整してくださいね。
③場所選び
顔合わせの会場は、出席者全員が足を運びやすいエリアから選びましょう。それぞれ住んでいる都道府県が異なるのであれば、地域を絞ってから細かい場所を決めるとスムーズです。
また、会場は周囲を気にせず歓談・食事を楽しめるような、個室のあるお店を選ぶのがおすすめです。結婚式場が決まっているなら、敷地内にあるレストランを利用するのも良いかもしれません。親が式場を下見できるというのがメリットです。
④料理選び
顔合わせの食事メニューは、出席者全員が食べられるものを選びます。そのためには、事前に出席者それぞれの苦手な食べ物やアレルギーなどを聞いておいてください。加えて、なるべく取り分けが大変な料理は避けたいもの。コース料理を選ぶのも1つの手です。注文の手間も省けるので、弾んでいた会話を中断せずに済みます。
また、あらかじめ結婚に向けての顔合わせである旨を伝えておけば、料理を運ぶタイミングなど配慮してくれるお店もあるので、予約時に伝えておくのがおすすめです。
流れとともに知っておきたい顔合わせのマナー
顔合わせの服装・手土産・費用負担については、事前に両家ですり合わせておくのが失敗しないコツです。気持ちよく話し合いをするために、それぞれのマナーを押さえておきましょう。
服装:「格」を意識する
両家顔合わせでの服装は、会場の格式や雰囲気に合わせるのが基本です。例えば、会場が格式高いホテル内のレストランや料亭などであればフォーマル、一般的なホテル内のレストランであればセミフォーマルが良いでしょう。カジュアルなレストランであれば服装もカジュアルで構いません。
合わせて、両家で格を揃えることも大事なので、ふたりを中心に事前に取り決めておきましょう。
手土産:両家で有無や価格帯を合わせる
顔合わせにおいて、手土産は必ず用意しなければならないわけではありません。しかし渡すことで場の緊張がほぐれるきっかけになるので、持参するのがおすすめです。
金額としては、2,000~5,000円ほどが相場です。縁起なども考えつつ、地元の名産や定番のお菓子などを選ぶと喜ばれやすいでしょう。
また両家でちぐはぐにならないように、手土産の有無や予算についてもふたりを中心に事前にすり合わせておいてください。
費用負担:納得いく方法を話し合う
顔合わせの費用は、結婚するふたりが親を招待するという形でふたりで支払う、もしくは家同士のつながりを大切にという想いを込め両家で折半するパターンが多いようです。費用の相場は選んだ会場によって異なりますが、おおよそ1人当たり1万円前後となっています。
なお、どちらかの家族が遠方から来る場合は、来てもらった側が多めに負担するなどの配慮も大切です。費用分担に対しての考え方は人それぞれなので、双方納得のいく形を話し合ってみてください。
話題:タブーな話題を避ける
両家顔合わせでは、場が盛り上がる話題で親睦を深めたいところです。タブーとされる内容を避け、楽しく話せる話題を選びましょう。
- 天気や季節
- 幼少期のエピソード
- 地元の話
- 趣味の話題
- 家族について
- 宗教
- 政治
- 学歴
- マニアックすぎる話題
- 誰かの悪口
顔合わせの流れに関するQ&A
流れをみていくと、「これはどうべき?」という疑問もたくさん浮かんでくるかもしれません。最後に、行う時期や当日の進行など、顔合わせの流れについてよくある疑問をQ&A方式で紹介します。
顔合わせはいつごろ行う?
顔合わせは入籍や結婚式の3~6ヵ月前に行うのが一般的です。入籍や結婚式までにあまり間がないと準備に追われてしまうので、余裕をもってスケジュールを組みましょう。また、婚姻届の証人を親にお願いしたい人は、顔合わせ当日にサインをもらうのもおすすめです。
進行役は誰が良い?
ふたりが親を招く形ならふたりが、親が主催なら親が進行役を担うことが多いようです。まだなじみのない親同士の親交を深めたいなら、ふたりがリードするとスムーズです。
なお、基本的には進行役が始まりや乾杯、結びの挨拶などを担当することになるので、親に頼む場合はあらかじめお願いしたい内容を伝えておいてください。
兄弟姉妹は招待した方が良い?
招待する家族の範囲に明確な決まりはありません。両家で話し合ったうえで、人数のバランスを調整しながら招待するか決めてください。
しおりは作るべき?
顔合わせに向けてしおりを作るカップルもいます。必ず用意しなければならないわけではありませんが、当日の流れをまとめておくことで進行もしやすくなるでしょう。また両家のプロフィールや家族の思い出話などを添えておけば、会話のきっかけにもなります。
支払いをスマートに済ませるには?
顔合わせの費用は、前述の通り両家で折半、もしくはふたりで支払うなどいくつかのパターンがあるので、当日混乱しないように誰が支払うのかは事前に全員に知らせておくのがおすすめです。
ふたりで支払う場合は、お金を封筒などにひとまとめにしておき、当日はどちらかが代表で支払うようにするとスマートです。支払いのタイミングとしては、最後のデザートが終わるころなどにさりげなく席を立ち、親から見えないところで済ませると気を遣わせません。
顔合わせの流れやマナーを把握して準備を整えよう
両家の親交を深めるきっかけとなる顔合わせ。結納ほどかしこまったものではありませんが、一般的な流れやマナーを把握しておくと当日困らないでしょう。なごやかな雰囲気で顔合わせを終えるためにもポイントを押さえてしっかり準備を整えてくださいね。
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