ウエディングティアラのロマンティックな由来
ティアラは、歴代のロイヤルプリンセスの結婚式でもおなじみのクラシカルなアイテム。ティアラにちりばめられた宝石は、夜空に輝く星をイメージしています。まずは、ティアラの由来について紹介します。
古代の人々が愛を誓った「輝く星空」の象徴
輝く宝石が散りばめられたものが多いティアラですが、そのデザインは夜空に輝く星を意味しています。古代、人々は星を神様が住む聖なる場所と考えていました。大切な誓いや決め事をするときは、星空のもとに集まって祈りを捧げ、愛の誓いも同様におこなわれていたそうです。
時代とともに誓いの場は室内へと移り、誓いの部屋の天井に星空を表すために作られたのがシャンデリアです。その他に、祈りを込めたアイテムとしてティアラも作られました。
永遠の愛や神々からの祝福の象徴
ウエディングティアラは、誓いや清め、祝福の象徴です。ウエディングティアラを頭に載せることは、「永遠の愛を誓う」「星に住まう神々から祝福を授かる」という意味を持ちます。ロイヤルウエディングなどでもティアラが用いられています。
おもなウエディングティアラの種類と特徴
ウエディングティアラは種類によって印象が変わります。キュートなスタイルやエレガントな雰囲気など、自分の理想に合うのはどの種類かチェックしてみてください。
まるでプリンセス。王道「プリンセスティアラ」
プリンセスティアラは、前髪上部の中央に載せて使います。宝石をふんだんにあしらったデザインが多く、どのタイプのドレスにも華やかさをプラスしてくれます。前髪ありのスタイルにもキュートにマッチ。柄の部分が伸び縮みしないので、自分の頭のサイズに合ったものを選ぶことが大切です。
ロイヤルウエディングでもおなじみ「クラウンティアラ」
英国王室のロイヤルウエディングでも使われるのが、クラウンティアラです。王冠の名の通り、360度にぐるりと装飾が施されています。大きいサイズのクラウンティアラは、ドレスや髪形をシンプルにするとエレガントな印象に。小さいサイズのクラウンティアラなら、主張しすぎずキュートな雰囲気を演出できます。プリンセスラインのドレスに合わせると可愛らしく仕上がるでしょう。
お色直しにもおすすめ、エレガントな「カチューシャティアラ」
頭に沿うように着けるカチューシャティアラは、他のタイプに比べるとややカジュアルな印象を与えます。ダウンスタイルに合わせると上品でエレガントに仕上がります。ウエディングでは、華やかなラインストーンやパールをあしらったデザインが主流です。取り外しが簡単なので、お色直しでティアラを変えたい人にもおすすめ。さりげなく着けやすいと、おしゃれ花嫁の間で人気上昇中です。
額で揺れる宝石が神秘的「ラリエット」
ネックレスの形状をしているラリエットは、額に垂らすように着けて使います。挙式ではラリエットとして使い、披露宴ではネックレスとして着用することもできます。エキゾチックな雰囲気で個性的な花嫁姿を演出できるのが魅力。1枚布のマリアベールと合わせると、さらに神秘的な雰囲気に仕上がるでしょう。シンプルな形状なので、手作りする先輩花嫁もいるようです。
ウエディングティアラのモチーフに込められた意味
新婦が身に着けるブライダルジュエリーには、さまざまなデザインがあります。ティアラにもよく用いられるモチーフとそこに込められた意味を紹介します。
ハート:幸せな結婚
心臓を形どるハートは命や感情の象徴。幸せな結婚、愛の成就など恋愛に関する幸福を願う意味が込められています。
リーフ:永遠の愛、母性
リーフのモチーフは、古代ギリシャより「永遠の愛」を約束し、母性の象徴とされてきました。植物が持つ生命のパワーを宿すリーフは力強さを表すことから、願いが成就するという意味も込められています。
リボン:絆を深める
リボンは、「結びつける」「絆を深める」という意味があります。人と人の結びつきや絆を深めるのを表すのにぴったりのモチーフです。新郎新婦や両家の結びつきを深めるという意味にもなり、結婚式でも縁起の良いものとしてよく使用されています。
フラワー:誠実、家族愛
フラワーは、幸せや愛情、美の象徴であり、花嫁の魅力を高めてくれるモチーフです。ウエディングにぴったりの花言葉を持つ花が、マーガレットやユリ。マーガレットには「真実の愛」「家族愛」、ユリには「永遠の愛」「誠実な愛」などの花言葉があります。
輪郭別・似合うウエディングティアラ
ティアラについての知識が深まったら、次は、顔の輪郭に合うウエディングティアラの選び方を見ていきましょう。
丸顔さんにはプリンセスティアラ
縦のラインを強調して、頭全体を卵型に近づけるのがポイント。卵型は理想的で美しいフェイスラインと言われています。高さのあるプリンセスティアラを選ぶと卵型に近づきやすいです。髪型も高さのあるアップスタイルがよく似合います。前髪ありの髪型にマッチしやすいのも特徴です。
ベース型さんにはクラウンティアラ
ベース型さんにおすすめのタイプは、小さめのクラウンティアラです。ボリュームをトップにもってくることで、あごのラインをすっきりとした印象に見せられます。
面長さんにはカチューシャティアラ
面長さんに似合うのは、カチューシャ型のティアラです。髪型は、ボリューム感のあるアップスタイルがおすすめ。縦ラインを強調しないように、高さのないデザインを選びましょう。細めのデザインで横ラインを意識すれば、ノーブルでエレガントな印象に仕上がります。
ウエディングティアラとベールを合わせるポイント
自分に似合うティアラがわかったら、ベールとの組み合わせ方についても知っておきましょう。ポイントはティアラとベールのバランスをとることです。存在感のある華やかなティアラならシンプルなベール、細いラインのティアラはふんわりしたボリュームのあるベールと合わせるとキレイにまとまります。頭頂部に着けるティアラは、フェイスアップベールと相性が抜群。なお、ラリエットには、1枚布のマリアベールが似合います。
ウエディングティアラ以外のヘッドドレス
ティアラ以外にも花嫁の魅力を引き立てるヘッドドレスはたくさんあります。最後に代表的なヘッドドレスを紹介します。
クラシカルでエレガント「ボンネ」
幅の広いカチューシャのような形状で、布製のものが多いです。総レース、パールやビジューをちりばめたものなどデザインが豊富にあります。トップに着ければクラシカルに、サイドに位置をずらすとエレガントな雰囲気に。ベールの付け根を隠すような着け方もできます。
ナチュラルでフレッシュ「花冠」
ナチュラルウエディングにもぴったりなのが花冠です。ふわりと良い香りを放つ生花をヘッドドレスに使えるのは花嫁の特権。もちろん、扱いやすい造花の花冠もおすすめです。花冠は、選ぶ花の大きさや組み合わせによりイメージが変わります。自分の頭の大きさに合った花冠とドレスの雰囲気に合ったものをつけるのがポイントです。誕生花など、自分にゆかりのある花をヘッドドレスにするのも素敵ですね。
クラシカルにもナチュラルにも「帽子」
つばがなく筒状のトーク帽には、短いベールやリボンをあしらったウエディング用のものがあります。クラシカルで上品な雰囲気に仕上がるのが特徴で、シンプルなラインのウエディングドレスによく似合います。ナチュラルなガーデンウエディングには、ストローハットがぴったり。カジュアルな印象のあるストローハットですが、イエローやベージュを選び生花をあしらえば、ウエディング仕様になりますよ。
自分に似合うウエディングティアラで、魅力を高めて
ティアラには、「永遠の愛を誓う」「星に住まう神々から祝福を授かる」など素敵な意味が込められています。種類やあしらわれたモチーフによって印象が変わるので、自分の輪郭や理想の結婚式をイメージして選ぶのがおすすめです。自分にぴったりのウエディングティアラで魅力を高め、花嫁姿をより美しく見せましょう。