婚約指輪はいつつける?知っているようで知らない婚約指輪のマナー&お手入れ
結婚の約束を交わした証として、男性から女性に贈られる婚約指輪。プロポーズの場で渡されることが多いですが、いつつけるべきか迷う人は多いようです。本記事では婚約指輪をつけるタイミングや、着用を控えるべきシーン、結婚後の使い方など、知っているようで知らない婚約指輪のマナーを紹介します。
【婚約指輪はいつつける?】つけてOKなシーン
婚約指輪のつけ方に明確なルールはないため、贈られた日からつけても大丈夫。普段から肌身離さずつける人もいれば、デートなど特別なときだけつける人もいます。また婚約指輪は、婚約期間だけつけるという決まりもありません。ここでは婚約指輪をつけるタイミングやシーンについて紹介します。
婚約指輪は贈られた日からつけてOK
婚約指輪とは、結婚の約束を交わした証。高価な物だから使いにくいと思う人もいるようですが、シーンにさえ気を配れば積極的につけても大丈夫です。彼が心を込めて選んでくれた婚約指輪だからこそ、あなたが身につけている姿を見るのは彼も嬉しいのではないでしょうか。婚約指輪は贈られた日からつけて良いので、ぜひデートやお出かけの際にもつけてください。また婚約指輪をつけていれば周りにも婚約したことが伝わるので、祝福の声をかけられやすいでしょう。
職場によっては勤務中につけてもOK
安全面や衛生上の理由から、職場によっては指輪の着用を禁止している場合があります。就業規則を確認し、問題ないようであれば婚約指輪をつけても大丈夫です。周りの先輩や同僚が婚約指輪を着けているかどうかも、判断材料になるでしょう。
入籍後も積極的につけて
婚約指輪という名前はついているものの「婚約期間だけ使う指輪」というわけではなく、入籍後もつけられます。お祝いの席など、素敵な宝石がついた婚約指輪が映える場は多いので、ぜひ積極的につけたいですね。なかなか婚約指輪は普段使いしにくいという人でも、夫婦でのお出かけや結婚式へ参加する際など、特別なシーンでつけるケースは多いようです。将来子どもをもつ場合、入学式や七五三などの記念すべき日の装いにも華を添えてくれます。夫婦にとって特別な日には、ふたりの原点の証である婚約指輪をつける習慣を持ちたいものですね。
【婚約指輪はいつつける?】控えたほうが良いシーン
婚約指輪を日常的につけることは素敵な習慣ですが、TPOには気を付けなくてはいけません。お悔やみの場や、指輪が傷つきやすいシーンでは着用を控えたほうが良いでしょう。
弔事や法事
通夜や告別式、法事などでは光り物を身につけないのがマナーです。故人を悼む場には、華やかな婚約指輪はふさわしくないもの。たとえデザインがシンプルなものでも、婚約指輪はつけないほうが良いでしょう。婚約指輪の他につけていく指輪がないときは、宝石がついた面を手のひら側に回して目立たないようにする方法もあります。なお結婚指輪は、例外的にOKとされています。
人がたくさん集まるところ
ライブやお祭りなど人が多く集まる場所も注意が必要です。特に人と密着するような場所では、指輪に傷がついたり引っかかったりする恐れがあります。また人がたくさんいるところで婚約指輪を失くしてしまうと見つけにくいので、身につけるのは避けたほうが良いでしょう。
プールや温泉など
プールや海、温泉などは指輪が水に流されるリスクを伴います。また肌を露出する場面では、人の肌に触れてケガをさせてしまう危険もあります。とはいえ婚約指輪は高価な物なので、脱衣所のロッカーに入れるのも心配ですよね。プールや海、温泉に入る日は、あらかじめ婚約指輪をつけて出かけないのが無難です。
婚約指輪と合わせた結婚指輪の選び方・重ねづけのポイント
新たなスタンダードになりつつあるのが、婚約指輪と結婚指輪の重ねづけです。重ねづけによって婚約指輪の着用機会もおのずと増えるでしょう。ここでは婚約指輪と重ねづけしやすい結婚指輪の選び方や、重ねづけの順序を紹介します。
指輪の形や色を合わせる
重ねづけを楽しみたい人は、婚約指輪の形や色、素材に合わせた結婚指輪を選びましょう。このポイントを押さえれば、違うブランドの指輪でもなじみやすいですよ。
指輪の形にはストレート、ウェーブ、V字などの種類があります。複数の指輪を重ねづけする際は、なるべく2本の指輪の間に隙間ができないのが美しいとされているため、結婚指輪の形を婚約指輪と揃えるのがおすすめです。結婚指輪と婚約指輪の形をキレイに合わせたいときは、セットリングの購入を検討しても良いかもしれませんね。
指輪の色や素材(プラチナやゴールドなど)を合わせることでも、重ねづけに統一感が出ます。上級者のおしゃれを楽しみたいなら、ピンクゴールドとゴールドなど、あえて同じ素材で違う色を組み合わせるのもおすすめです。なかなか好みの結婚指輪が見つからないときは、婚約指輪の形に合わせてオーダーすることも可能です。
結婚指輪の選び方や定番デザインは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
重ねづけは結婚指輪→婚約指輪の順に
重ね付けは結婚指輪、婚約指輪の順番にはめるのが一般的です。逆にはめた方がバランス良く感じるなら、もちろんそれでもかまいません。ただ結婚指輪→婚約指輪の順序には、あるロマンティックな理由があるのです。愛の誓いの証である結婚指輪の上から、愛の契約の意味を持つ婚約指輪をつけることで「永遠の愛を、契約によってロックする」という意味が生まれます。
婚約指輪の輝きを保つお手入れ方法
婚約指輪は一生の宝物として、ずっと大切にしたいもの。美しい輝きを保つお手入れも欠かさないようにしてください。自宅でできるお手入れと、プロによるお手入れについて紹介します。
自宅でできるお手入れ
日頃のお手入れを続ければ、美しい輝きを保つだけでなく傷や不具合にも早く気づけます。汚れを放置せずにすぐ拭き取れば、くすみを防げるというメリットもあります。
<必要な物>
・やわらかい布(メガネ拭きやハンカチなどでも代用可能)
・台所用の中性洗剤
<お手入れ方法>
①指輪を外した後のお手入れ:両手で指輪を持ち、やわらかい布で優しく汚れを拭きます。
②指輪の黒ずみが気になるときのお手入れ:ぬるま湯に台所用中性洗剤を混ぜた液体に浸けます。軽く振り洗いして2~3回水を替えてください。最後はやわらかい布でしっかり水気を拭き取ります。
お手入れ方法は上記の通りですが、注意点があります。ダイヤモンド以外の宝石がついた指輪は洗剤の使用を控えた方が良いでしょう。事前に婚約指輪の取り扱い説明書などを読み、自宅でのお手入れ方法を確認しておいてください。
ジュエリーショップでのお手入れ
いくら日頃のお手入れを丁寧に続けても、年月とともに自分では取り切れないくすみや小さなキズがどうしてもついてしまいます。汗や皮脂、油分の蓄積もくすみや変色の原因になるため、定期的にプロにお手入れしてもらうのもおすすめです。婚約指輪を販売するジュエリーショップではアフターサービスが充実していることも多いので、そちらも確認しておきましょう。
プロによる指輪のメンテナンスの一例として、音波やイオン洗浄機などを使ったクリーニング、ゆがみ直し、爪のゆるみ直しや宝石の留め直しなどがあります。この他、指輪のサイズ変更なども頼めます。
婚約指輪は一生の宝物。入籍後も大切に愛用しよう
結婚の約束を交わした証である婚約指輪。ふたりのスタートを記念する大切な宝物として、TPOを考慮しながら、婚約期間はもちろん、ぜひ入籍後もつけてください。美しい輝きを永く保てるように、傷がつきやすい場所では着用を控え、こまめにお手入れしながら大切にしましょう。