結婚式のキャンドルサービスは幸せの象徴。キャンドルを使う他の演出アイディアも
キャンドルサービスは新郎新婦がゲストのテーブルを回ってあかりを灯し、最後にメインキャンドルへ点火する結婚式の演出です。1950年代の日本で誕生して以来、近年ではゲストとの一体感を味わえる新たな演出も登場しています。本記事ではキャンドルサービスの意味や、キャンドルを使った新しい演出アイディア、おすすめのBGMなどを紹介します。
キャンドルサービスとは
キャンドルのあかりは幸せを運ぶと言われ、キャンドルサービスにはゲストへの感謝や、新郎新婦が光溢れる日々を送れるようにとの意味が込められています。ここではキャンドルサービスの誕生エピソードや演出の流れを紹介します。
日本で誕生した結婚式の演出
キャンドルサービス発祥の地は、ここ日本です。1959年に、ロウソクメーカーの社員が自身の結婚式で取り入れたことから始まりました。その原点になったのは、キリスト教の結婚式でおこなわれていた「ユニティキャンドル」という儀式。これは3本のキャンドルに新郎新婦と両家の親があかりを灯し、両家の絆を深めようとするものです。
キャンドルサービスの流れ
キャンドルサービスはお色直し後の再入場時におこなわれることが多く、次の流れで進められます。テーブルラウンドとメモリアルキャンドルへの点火をまとめてキャンドルサービスと呼びます。
1.テーブルラウンド
ゲストテーブルを回り、テーブル上のキャンドルへあかりを灯します。キャンドルのあかりは幸せを運ぶと言われており、ゲストへの感謝や幸せを届ける気持ちを表すものです。
2.メモリアルキャンドルへの点火
これからおふたりが光に満ちた毎日を送れるようにという願いや、新たな家庭の誕生を意味します。
キャンドルを使った演出が進化
最近ではキャンドルを使った演出が進化しています。特に新郎新婦や親族、ゲストが一体となって感動をわかちあえるような、参加型の演出が増加中です。ゲストに結婚式を楽しんでもらいたいと考える新郎新婦の支持を集めているようです。
キャンドルサービスに代わる、キャンドルを使った演出【ゲスト・家族参加型】
会場に来てくれたゲスト全員が一体感をわかちあえるような演出や、結婚式で家族への感謝を伝えたいと考えるおふたりにぴったりのキャンドルを使った演出をピックアップしました。
ゲスト同士のつながりを感じられる「キャンドルリレー」
新郎新婦が各テーブルの代表が持つキャンドルに種火をつけ、火を受け取った代表者から隣のゲストへと、キャンドルのあかりをリレー式につなげていきます。あらかじめテーブルに置かれたキャンドルを使ったり、受付にゲストの人数分のキャンドルを並べておき、好きなものを取っていってもらったりする形式も。このときにカラフルなキャンドルを用意するとウエルカムスペースが華やぎます。
ゲスト全員が参加できる「ブローアウトセレモニー」
会場内に灯るキャンドルを全員で吹き消し、新郎新婦の周りに溢れる幸せを閉じ込めようとする演出です。会場の照明を落とし、キャンドルのあかりだけにしてからおこないます。その場にいる全員が一体感を味わえる演出として人気が高まっています。
両家の家族と一緒に行う「ユニティキャンドル」
ユニティとは「ひとつになる」という意味。これまでは別々の人生を歩んできたおふたりが、これからはともに新しい人生を歩んでいくことを誓う演出です。
ユニティキャンドルの流れ
- 3本のキャンドルの両端2本(テーパーキャンドル)に、新郎新婦の家族(代表1名)があかりを灯す
- あかりが灯ったキャンドルを新郎新婦が1本ずつ持ち、中央のキャンドル(ユニティキャンドル)に一緒に点火する
準備するのは3本のキャンドルと、それらを置くホルダーです。テーパーキャンドルは両家の家庭、ユニティキャンドルは新郎新婦が築く家庭を象徴しています。
キャンドルサービス・キャンドルを使った演出におすすめのBGM
キャンドルを使った演出を盛り上げる大切な要素がBGM。キャンドルのあかりを際立たせるために会場の照明も落ち着いたトーンになるので、それに合うゆったりした曲調や、ロマンチックなムードを盛り上げるボーカルのBGMがおすすめです。ここでは、キャンドルサービスやキャンドルを使った演出におすすめのBGMを洋楽と邦楽に分けて紹介します。なおBGM選びの際は、事前に結婚式場に著作権に関連するルールを確認しましょう。
<BGM選びの前に>結婚式場に確認しておきたいことリスト
- 音源の持ち込みは可能か。不可の場合、会場が持っている音源のみ使用可能なのか
- 持ち込みの場合、音源の形式に制限はあるか(CDは対応可能だがデータは不可など)
- 再生タイミング(サビから再生)の指定は可能か
【洋楽編】おすすめBGM
Beauty and the Beast (美女と野獣)
美しい歌声のハーモニーがより一層、会場を幻想的な雰囲気に染め上げます。Celine Dion & Peabo Brysonのデュエットや、Ariana GrandeとJohn Legendのバージョンなどがあります。
A Whole New World(アラジン)/Regina Belle & Peabo Bryson
こちらも結婚式BGMの定番です。ロマンチックなムードを高めたいキャンドルサービスにぴったりですね。
What A Wonderful World/Louis Armstrong
しっとりとした大人の結婚式におすすめです。レトロな雰囲気の結婚式にも合うでしょう。
【邦楽編】おすすめBGM
Story/AI
「ひとりじゃないよ」「キミは私が守るよ」といった内容の歌詞が胸を打つ、映画「ベイマックス」のテーマソングにもなった名曲です。
歓びの種/YUKI
おふたりの門出を祝福するようなイメージのラブバラードです。
にじいろ/絢香
NHK連続テレビ小説「花子とアン」の主題歌にもなった、幅広い年代のゲストに耳なじみのある曲です。優しいメロディーや歌声が会場全体をあたたかく包みます。
キャンドルを使ったデコレーションアイディア
キャンドルの幻想的なあかりは、結婚式会場をロマンチックに彩ります。ここではキャンドルを使ったデコレーションのアイディアを紹介します。
ナイトウエディングにぴったりの「キャンドルロード」
ナイトウエディングをするなら、キャンドルロードでロマンチックな雰囲気を演出しませんか。新郎新婦の退場時や、ゲストを見送る際にキャンドルロードを準備するのがおすすめです。
ゲストへのメッセージが浮かび上がる「クレールストーリア」
あらかじめメッセージを書いたフタをキャンドルにそっと被せると、熱に反応して文字が浮かび上がる演出です。席札に添えるメッセージとして取り入れるのがおすすめです。
ロマンチックな雰囲気の「ハンギングキャンドル」
海外の結婚式でも人気の、キャンドルを入れたガラス製のハンギングボウルを吊るす演出です。ウエルカムツリーや会場の装花のデコレーションとして、またガーデンウエディングなら木に吊るすこともできます。LEDキャンドルを使えば紙製のランタンなども使えます。フォトスポットになるので、ゲストにも喜んでもらえるでしょう。
結婚式にキャンドルサービスを取り入れ、ゲストへの感謝を伝えて
キャンドルのあかりは幸せを運ぶと言われています。キャンドルサービスはもちろん、キャンドルを使ったユニティキャンドルやキャンドルリレーなどの演出プランでもゲストへ感謝を伝えられます。これから築く幸せな家庭への想いを込めた素敵な演出を考えてみてくださいね。