皆様、こんにちは。司会の樫原と申します。
「日本語って難しい!」そう思うことってありませんか?
尊敬語や謙譲語などの「敬語の使い方」や
言葉には魂が宿るといわれ、
時と場合に応じての「忌み言葉」もあります。
でも敬語があるからこそ、
大げさな形容詞を使わなくても相手に敬意を表すことが出来るし、
「忌み言葉」を意識するからこそ、
大切な相手にさりげなく気遣いを示すことが出来るのではないでしょうか。
また同じ字の並びの言葉でもアクセントによって
まったく異なる意味となってしまうのも
日本語の難しさのひとつです。
例えば…「あめ」
天からの恵みの「雨」もあれば、
ついつい口に入れてしまう「飴」もある…
その他にも地方特有の方言も難しいですね。
私たち司会者にとって秘密道具のひとつに
「日本語発音アクセント辞典」があります。
この辞典の中をパラパラめくると、
初めての方には何が何だかわからない記号が書いてあります。
これが「アクセント」…
放送業界で使う標準語のアクセントがこの記号の正体です。
初めて司会を志す時には、
発声練習とともにこのアクセント辞典を引くことからスタートするのです。
新郎新婦様やゲストの皆様から
時折「どうしたら綺麗に話せるんですか?」と聞かれることがあります。
実は、司会者は日頃から地道に辞書を引いているんです!
…というのは笑い話として、ここからが本当に皆様にお伝えしたいこと。
一番大切なことは「敬語」でも「忌み言葉」でもなく、
「アクセント」でも「標準語」でもありません。
私が何より大切に思っているのは「心からの言葉を話すこと」。
打合せで初めて会ったおふたりにも
ご結婚式当日に初めて会ったゲストの皆様にも
「おめでとう」「ありがとう」…心を込めて語りかけることです。
だからこそ…
「親への手紙はどんなことを書いたら良いかわからない」
「お礼の挨拶はどんなことを話したら良いのか」
…そう心配される新郎新婦様。
本当に思っていらっしゃることをお手紙にしてください。
お気持ちの通り、皆様にお話されてください。
当日、おふたりの前にいらっしゃる皆様は、
おふたりにとって特別な人で、
そして何よりおふたりのことを大好きな人たちです。
「心からの言葉」はそんな大切な皆様に必ず伝わり、
皆様からも「心からの祝福」を送ってくださることでしょう。
最高の一日に、心からの言葉を大切な方に贈ってくださいね。