失礼のない結婚式欠席のマナーとは?祝電を贈るときのポイントも紹介
招待された結婚式を欠席しなければならないときは、どのような伝え方が適切なのでしょうか。また、ご祝儀はどのくらい渡した方が良いかなども気になりますよね。本記事では、結婚式の欠席を伝えるときのマナーや、ご祝儀の相場と贈り方について紹介します。また、祝電を贈るときのポイントについても一緒に見ていきましょう。
結婚式の欠席を伝えるときのマナー
招待された結婚式を欠席するときは、失礼のないように伝えて結婚後も良い関係を保ちたいですよね。まずは、結婚式の欠席を伝えるときのマナーを見てみましょう。
招待状の返信で欠席を伝える場合
新郎新婦はゲストの参加を楽しみにしています。そのため、出席ができなくなった際は、招待状で欠席の返信する前に、まず電話やメールで直接伝えましょう。出産や妊娠、身内の結婚などは伝えても問題ありませんが、病気や身内の不幸などは心配をかけないように、「やむを得ない事情で」とだけ伝えた方が良いでしょう。電話で一報を入れた後に、改めてハガキを送り出席できないことへの残念な気持ちを書き添えると丁寧さが伝わります。
招待状の返信で欠席を伝える場合、返信ハガキの書き方に迷うことも。結婚式招待状にて欠席を伝える際のマナーは以下の記事をチェック!
出席の返事後に欠席を伝える場合
新郎新婦は招待状の出席者を確認した後、すぐに席次表や料理、引出物などの準備を始めます。いろいろと手配を進めている可能性があるため、招待状で出席の返事をした後に欠席することになったら、できるだけ早く電話で連絡を入れることが大切です。
結婚式の当日に欠席を伝える場合
やむを得ない事情で結婚式の当日に欠席することになった場合は、至急、新郎新婦へ電話で連絡をしてください。しかしながら、新郎新婦は準備等で連絡が取れない可能性もあります。その際は、結婚式場に電話をし、担当者から伝えてもらいましょう。この場合、後日改めて新郎新婦に突然の欠席に対するお詫びの連絡を入れることも忘れずに。
結婚式を欠席するときのご祝儀の金額について
結婚式を欠席する際に迷うのがご祝儀をどうすべきなのかということ。一般的には欠席することになっても、ご祝儀を贈るのがマナーとされています。次に結婚式を欠席するときのご祝儀の金額について見ていきましょう。
招待状の返信で欠席を伝えた場合
招待状を受け取り、返信ハガキを送るタイミングで欠席することを伝えた場合には、本来のご祝儀の3分の1〜2分の1を目安にすると良いでしょう。親しい友人であれば1万円ぐらいが相場です。
出席の返事後に欠席する場合
新郎新婦は出席の返事を受け取っているため、既に引出物や料理などの準備をしている可能性が高いです。その際に発生するキャンセル料や手間を考慮して、本来と同額のご祝儀を包み、お詫びの言葉を添えて贈りましょう。相手が自分の結婚式に出席してくれたのであれば、そのときにもらったご祝儀と同じ額にすると失礼になりません。
結婚式欠席でのご祝儀を渡すタイミングと方法
結婚式を欠席する際のご祝儀は、いつどのようにして渡すのが適切なのでしょうか。次に、ご祝儀を渡すタイミングと渡し方について見ていきましょう。
ご祝儀を渡すタイミング
結婚式のご祝儀は、欠席の返事をした後なるべく早く渡しましょう。できれば結婚式の1~2ヵ月ぐらい前に、遅くても1週間前に渡すのが望ましいです。早めに渡すことで祝福の気持ちが伝わります。結婚式の当日、急に出席できなくなった場合、結婚式直後は新郎新婦が新婚旅行へ行くこともあるので、予定を尋ねてから贈るようにしてみてください。
渡し方①手渡し
新郎新婦に直接会える機会があるのなら、手渡しでご祝儀を渡すのをおすすめします。相手が縁起を重んじる人、または縁起が良い日に渡したいという気持ちがあるときは「大安」や「先勝」などの日取りを選ぶと良いでしょう。人にお願いして渡してもらったり、銀行振込で送金したりするのはマナー違反です。親しい中であっても、礼儀としてご祝儀袋に入れて渡すようにしてください。
渡し方②現金書留
直接会うのが難しく手渡しができないときには、郵便局の現金書留を利用する方法があります。普通郵便は紛失するリスクがあるので避けてください。現金書留の封筒に現金をそのまま入れるのもマナー違反です。現金書留には大小2種類の封筒があるので、ご祝儀袋が入る大きい方を選び、欠席のお詫びとお祝いの言葉を添えて贈るようにしましょう。
祝電を贈るときのポイント
結婚式に出席できないときには、電報でお祝いの言葉を伝えると新郎新婦も喜ぶでしょう。多くの電報サービス会社で、カードタイプやブリザーブドフラワー、ぬいぐるみなどさまざまな種類の祝電が利用できます。結婚式にふさわしいデザインのものもたくさんあるので、インターネットで検索して相手にふさわしいものを選んでみてください。次に、祝電を贈るときのポイントについて見ていきます。
結婚式場に届ける日時を確認する
祝電の配送先は結婚式場になるため、祝電を贈る前に、結婚式場の住所と届ける日時を確認しておきましょう。前日までに届けるのが一般的ですが、結婚式場の休館日と重なった場合、届かない可能性もあるため、事前にいつまでに届けた方が良いか、確認しておく必要があります。価格は台紙料金+電報(メッセージ)料になります。遅くても結婚式の3日前までに手配しましょう。
宛名には新郎新婦の氏名を記載する
祝電の宛名には、新郎新婦の氏名をフルネームで記載します。どちらか一人だけの名前にすることもありますが、ふたりと面識がある場合は連名で記載すると良いでしょう。入籍済みであっても、新婦の姓は旧姓にするのが一般的です。結婚式場では、一日に複数のカップルが結婚式を挙げることもあります。祝電が届かないというリスクを避けるために、祝電の宛名に結婚式の日時と両家の名前も加えておくと安心です。
差出人はフルネームで記載する
差出人は、第三者から見ても分かるように自分のフルネームを入れます。住所と電話番号なども加えた方が望ましいです。新郎または新婦が会社の同僚や取引先の人であれば、会社名・所属・役職も書き加えた方が良いでしょう。ただし、メッセージ内に名前等を記載する場合は、料金が加算されます。
結婚式の祝電の文例
結婚へのお祝いには、避けた方が良い言葉があります。例えば、「別れ」「再婚」を連想させるような「別れる・切れる・益々・いろいろ」などの忌み言葉です。祝電の文面は、これらの言葉を避けて作ってください。また、電報では出席できないことを詫びる文面を入れずに、「残念です」という表現にすると良いでしょう。
<文例1>
ご結婚おめでとうございます。
ご招待いただいたのに、出席できずに残念でなりません。
力を合わせて楽しい家庭を築いてください。
おふたりの幸せな未来をお祈りいたします。
<文例2>
ご結婚おめでとうございます。
本日はおふたりの晴れの姿が拝見できず、とても残念です。
おふたりの素晴らしい門出を心よりお慶び申し上げます。
結婚式の欠席はマナーを守って伝えよう
結婚式に招待されて出席できなくなったときには、なるべく早く相手に伝えるのがマナーです。連絡の入れ方やご祝儀の渡し方なども失礼のないように心がけましょう。祝電なども活用して、招待してくれた新郎新婦に、心からお祝いの気持ちを伝えてくださいね。