アフタヌーンドレス・セミアフタヌーンドレスとは?
最初に、アフタヌーンドレス・セミアフタヌーンドレスとはどのようなドレスのことを指しているのかを押さえておきましょう。種類や、着用するのに適した時間・シーン、その他のドレスとの違いを知っておくと、ぐっと選びやすくなりますよ。
【アフタヌーンドレス】正礼装で午後に着るドレスのこと
アフタヌーンドレスは、名前の通り昼間(午後)に着るドレスのことで、一番格式が高い正礼装。午前中に着ても問題ありませんが、夜に着るのはマナーに反するので注意が必要です。露出はかなり控えめで、袖は7分丈以上が基本、スカート丈はくるぶし辺りまで長さがあります。また、背中も首も詰まったデザインです。
30代~40代の落ち着いた大人の女性におすすめのドレスで、華やかでありながらも上品な装いに仕上がります。
【セミアフタヌーンドレス】準礼装で少しカジュアルなもの
アフタヌーンドレスよりも少しカジュアルなのが、準礼装にあたるセミアフタヌーンドレスです。背中・首元の露出度は、アフタヌーンドレスと同じく控えめである一方、スカート丈と袖丈はしばりが少なめ。スカート丈は膝下からふくらはぎあたりの長さで、袖丈は半袖や5分袖のものを選んでも構いません。このように丈のしばりが少ないため20代くらいの若い世代でも着やすく、着ると大人っぽい雰囲気に仕上がります。
イブニングドレス・カクテルドレスとの違い
イブニングドレス・カクテルドレスともに夜に着用するドレスで、アフタヌーンドレスとは着る時間帯が異なります。また、アフタヌーンドレスと比べて露出する部分が多いのも特徴的です。
種類 |
格式 |
特徴 |
イブニングドレス |
正礼装 |
・夜に着るドレスの中では一番格式が高い ・スカート丈はアフタヌーンドレスよりも長い
・背中・首・胸元の露出度が高い
・袖はほとんどない
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カクテルドレス |
準礼装 |
・パーティドレスやアンサンブルなどが含まれる ・光沢があり、背中・胸元が開いたデザインが多い
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結婚式でのアフタヌーンドレス、セミアフタヌーンドレスのマナー
次に、結婚式でアフタヌーンドレス、セミアフタヌーンドレスを着る際のマナーについて解説します。フォーマルシーンで着用するドレスのため、マナーには十分に気を付けたいもの。避けた方が良いことを押さえてお祝いの気持ちを表しましょう。
【色】白系・真っ黒以外の色を選ぶ
まず、結婚式に参列する際の服装マナーとして、花嫁のドレスに近い白やそれに近い色、喪を連想させるような真っ黒なものは避けましょう。もし黒っぽいドレスを着る場合は、刺繍が入っているデザインを選んだり、明るめの小物や羽織とコーディネートしたりなど、工夫すると良いです。
【生地】光沢のあるもの・総レースのものを避ける
光沢感が抑えられた生地を選ぶと、華やかになりすぎず、よりフォーマルな印象に仕上がります。なかでもおすすめなのがシルク素材。光沢感が控えめでありながらも上品な印象に仕上がります。生地選びと併せて、付けるアクセサリー選びも工夫するのがポイントです。キラキラしたものは避け、パールなどの上品な雰囲気のものを選びましょう。
また、総レースのドレスも避けてください。華やかすぎるだけでなく、ウエディングドレスと被る可能性があり、花嫁を引き立てられないためです。
【形】肌の露出が少ないものを選ぶ
昼間の結婚式で肌を露出させすぎるのはマナー違反です。袖があるもの、スカート丈が膝下~くるぶしの間くらいのもの、首・胸元が露出していないものを選びましょう。なお、スカート丈は長すぎてもマナー違反です。くるぶしより長いひきずるくらいの丈は、イブニングドレスとみなされることもあるので注意してください。
アフタヌーンドレス、セミアフタヌーンドレスのコーディネートのコツ
次に、アフタヌーンドレス、セミアフタヌーンドレスのコーディネートのコツを紹介します。ドレスのデザインや色味だけでなく、組み合わせる小物類にも気を遣ってみてくださいね。
落ち着いたダーク系ドレスには小物で華やかさをプラス
親族として結婚式に出席する時など、よりきちんと感を重視したい場合には、ダーク系のドレスがおすすめです。その際、トーンが暗くなりすぎないようにコーディネートを工夫するのがポイント。レース素材が入ったデザイン性があるドレスを選んだり、明るい色合いの羽織物やバッグ・靴を合わせて華やかさをプラスしたりしてみましょう。
華やかなパステル系ドレスには落ち着いた色のアイテムを合わせる
華やかさを出したい時には、パステル系のドレスがおすすめです。周りにダーク系ドレスの人が多ければ、パステルカラーのドレスを着ることで、会場に華を添えられます。さらに、落ち着いた色合いのアイテムを合わせれば上品な雰囲気に仕上がるでしょう。
アクセサリー類は光らない素材を選ぶ
アフタヌーンドレス・セミアフタヌーンドレスは昼間に着るドレスであるため、着用時間に合わせて選ぶアクセサリーも変える必要があります。キラキラと光るようなジュエリーは避けて、パールやサンゴなどの光らない素材のアクセサリーを選びましょう。淑やかな印象に仕上がりますよ。その他、コサージュも昼間の結婚式にはおすすめのアクセサリーです。
アフタヌーンドレス、セミアフタヌーンドレスはレンタルも便利
最後に、アフタヌーンドレス、セミアフタヌーンドレスをレンタルするメリットや選び方を紹介します。お気に入りのドレスを購入するのも良いですが、レンタルするのも便利です。
レンタルドレスのメリット
ドレスをレンタルするメリットはさまざまです。1番のメリットとして挙げられるのが、ブランドもののドレスを低価格で着られるため費用が抑えられること。その他、毎回違うドレスを着られる、維持に手間がかからないなどのメリットもあります。
レンタルショップによっては全国発送ができるところもあるので、遠方での結婚式に参列する際には便利です。宿泊先のホテルにドレスを送ってもらえばドレスを持ち運ばずに済み、荷物を最小限に抑えられます。発送が可能かどうかは、利用するショップにあらかじめ確認しておきましょう。
レンタルドレスの選び方
ドレスをレンタルする場合は、選び方のコツを押さえておくことが大切です。まずは、出席する結婚式のシーンに合うドレスをピックアップしましょう。レンタルショップでは数多くのドレスを取り扱っているため、その中からシーンに合ったドレスに絞り込む必要があります。
次に行うのが、普段着ている洋服のサイズ・自分の体のサイズの計測です。全身のサイズはもちろん、パーツごとにサイズが合うかどうかもしっかり確認します。この時、自身のサイズより3センチ以上ゆとりがあるものを選ぶのがコツです。
最後に着丈をチェックします。アフタヌーンドレスやセミアフタヌーンドレスは着丈がとても重要です。マナーに沿った着こなしができるよう、ぴったりの着丈を選んでください。
レンタルドレスの注意点
レンタルドレスを利用する場合は、早めに予約しておいた方が良いでしょう。特に、4月・5月・9月・10月・11月などの結婚式が多い時期は、品薄になりがちなので注意が必要です。レンタルドレスは基本的に一点もののため、サイズ展開はありません。結婚式の招待状が届いて参列が決まったら、すぐにレンタルドレスを探し始めてください。
また、ドレスの実寸サイズを確認することも大切です。同じMサイズでも、ドレスやショップによって実寸サイズやサイズ表記方法が異なる場合があります。なお、ほとんどのレンタルサービスではレンタル料金にクリーニング代が含まれているため、着用後のクリーニングは不要です。念のため、事前にショップに確認することをおすすめします。
自分にぴったりのアフタヌーンドレス、セミアフタヌーンドレスを見つけよう
アフタヌーンドレスやセミアフタヌーンドレスは、昼間に行われる結婚式にぴったりのドレスです。いずれも露出が控えめで、上品な印象に仕上がります。これらのドレスを着る際は、まず着ていく結婚式のシーンに合うもの、自分のイメージに合うものを選ぶのがおすすめ。レンタルサービスなども活用しながら、理想の一着でふたりの門出に華を添えましょう。