結婚式で喜ばれる電報の送り方。知っておきたいマナーや注意点、例文を紹介
「結婚式への出席はできないけれど、お祝いの気持ちを伝えたい」そんな時におすすめなのが電報です。お祝いのメッセージを電報にしたため、大切な人の晴れの日に届けませんか?今回は結婚式向けの電報の送り方を詳しく解説。送る際の流れや知っておきたいマナー、メッセージ例文などを紹介します。
結婚式の電報とは
冠婚葬祭時に現地に赴けない人などが、気持ちを伝える際に使われることが多い電報。まずは結婚式に送られる目的や結婚式での取り扱い方について解説します。
お祝いの気持ちを伝える手段の1つ
結婚式の電報は、遠方に住んでいたり、用事があって欠席したりする場合に、祝意を伝える手段の1つ。結婚式に送る電報は「祝電」とも呼ばれます。ちなみに、結婚式に出席する人がプラスで電報を送るのがマナー違反というわけではありません。
そもそも電報とは電信を利用したメッセージサービスのことで、結婚式だけでなく出産祝いなどにも送られます。昔は緊急時の連絡手段として使用されており、今でもまれにそのような使い方をされることもあります。
ゲストに披露されることも
基本的に、結婚式の電報は新郎新婦が受け取ります。会場によっては、披露宴で文面を紹介されたり、結婚式場に貼り出されたりすることもあります。
【基本】結婚式の電報の送り方4ステップ
続いて、結婚式向けの電報の具体的な送り方を説明します。電報を送る際は、実際の申込み手続きを行う前の段取りも大切。スムーズに電報を手配するため、必要な流れをまとめました。
1.電報に必要な情報を事前に確認する
①結婚式場の名称と住所
②新郎新婦の氏名
③結婚式の日取りと開始時間
電報の宛先や到着する日にちを決めるのに必要なので、必ず確認しておきましょう。
2.電報のデザインを選ぶ
電報はサービスやプランによって台紙のデザインが異なったり、メッセージとセットでギフトが送れたりするものがあります。基本的な台紙は紙や色紙ですが、イラストがプリントされているものなどデザインが豊富です。メッセージとセットで送れるギフトには、ぬいぐるみ・バルーン・花・食器・フォトフレーム・カタログギフトなどがあります。
電報のデザインやセットのギフトは個性を出せる部分の1つなので、贈る相手が喜んでくれるようなものを選ぶと良いでしょう。なお、用途によって電報のデザインが異なります。必ずお祝い用や結婚式用を選んでくださいね。
3.メッセージ内容を考える
電報は文字数が100~300文字ほどと決まっています。ただし、30文字くらいからメッセージを入力できるもの、文字数が増えるごと料金が増すものなどもあります。限られた文字数の中で、相手に伝えたい気持ちを込められるよう、内容をしっかり考えましょう。
4.電報を申し込む
準備が整ったらいよいよ電報を申し込みます。電報の申し込み方法はインターネット・電話・FAXなどが一般的です。また、郵便局の電報なら、郵便局窓口での申し込みもできます。
申し込みの具体的なステップはサービスによって異なるので、利用するサービスごとの説明をしっかり理解しながら手配を行うことが大切です。なお、電報が相手に届くまでの日数もサービスそれぞれなので、結婚式の日程に間に合うよう確実に申し込みましょう。
【マナー&注意点】結婚式の電報の送り方
電報を送る際に、気を付けるべきポイントやマナーがいくつかあります。相手が気持ち良く電報を受け取れるよう、次のようなことに注意しましょう。
電報の受け取りについて結婚式場に確認しておく
電報を送る前に、受け取りについて結婚式場に確認しておくことが重要です。電報は結婚式の前日までに結婚式場へ送るのが一般的なマナー。結婚式で紹介する電報のピックアップや貼り出しの段取りなどの関係で、当日に届くと現場が混乱する恐れがあります。
当日の何日前までなど結婚式場で独自に受け取りのルールを決めている場合もあります。電報の到着日が結婚式場の休みの日に重なってしまうことも、避けた方が無難です。また、バルーンなどのギフトがメッセージとセットになっている電報については、結婚式場で受け取りが難しい可能性もあります。事前に結婚式場に電報のルールを確認し、それに則って手配しましょう。
宛先・差出人は正しく明確に記載する
宛先や差出人は必ず正しく記載しましょう。間違えてしまうと未着などのトラブルに発展することもあるため、失礼のないようチェックをすることが大切です。電報の宛名は新郎新婦どちらか、または連名で、フルネームを旧姓で記載します。
なお、自分と縁のある相手だけを宛名にしましょう。例えば、新婦の友人という立場であれば、宛名は新婦のみにします。むやみに連名にすると、新郎新婦どちらの関係者からの電報なのか振り分けにくくなります。
メッセージに忌み言葉を使用しない
お祝いごとのメッセージで気を付けたいのが忌み言葉です。普段何気なく使用している言葉でも、お祝いの際は縁起が良くないとして避けられるものがあるので気を付けましょう。
■離別を連想させる言葉
「切れる」「別れる」「割れる」など
■同じお祝いが複数回発生すること(再婚など)を連想させる同じ音を重ねる言葉
「ますます」「いろいろ」「さまざま」など
■不幸をイメージしがちな言葉
「死ぬ」「壊す」など
結婚式の電報の例文
最後に、結婚式の電報例文を紹介します。いざメッセージを書こうというとき、伝えたいことをなかなか文章に表せず悩む人もいるはず。そんなときは例文を参考にしてみてください。
【例文】一般的な電報
職場の同僚・親族・友人など、どのような相手にも使用できるオールマイティな例文です。
ご結婚おめでとうございます
おふたりの晴れ姿を拝見できず残念ですが、遠方より心からお祝い申し上げます
これからもお互い支え合い、温かく笑顔にあふれた家庭を築いていってください
ご結婚おめでとうございます
おふたりの新たな門出を心より祝福いたします
今日という感動の日をいつまでも忘れず、幸せな家庭を築いてください
ご結婚心よりお祝いいたします
これからは楽しいことも大変なこともふたりで分かち合い、助け合って歩んで行ってください
末永い幸せをお祈り申し上げます
【例文】カジュアルな電報
友達など、ごく親しい間柄の人に宛てる電報であればカジュアルな文面も良いでしょう。マナーを守りつつ、適度にフランクな文面を意識すれば気持ちが伝わりやすくなります。
ご結婚おめでとう
いつも仲良くお互いを想い合っているふたりは私にとって理想のカップルだよ
これからも末永くお幸せに
〇〇結婚おめでとう
大切な友達のゴールイン 私も自分のことのように嬉しいです
いつまでもお幸せにね
結婚おめでとう!
〇〇の素敵なウエディングドレス姿を見られなくて残念です
今度会ったときに写真を見せてもらうことを楽しみにしてるね
いつまでも仲良くお幸せに
お祝いの気持ちを込めた電報を結婚式に送ろう
電報は、結婚式に合わせて祝意を伝える定番の手段。美しいデザインのものやギフト付きのものなどもあり、結婚式に花を添えながら大切なメッセージを送れます。ぜひこの記事を参考に、祝福の気持ちをたっぷり込めて、結婚式で喜ばれる電報を準備しましょう。