結婚式のゲストカードをもらったら?書き方&マナーやメッセージ文例も紹介
ゲストカードとは、結婚式で芳名帳代わりに用いられるペーパーアイテムのこと。ゲストにとってのメリットも多いため、取り入れるカップルも増えてきました。本記事では、ゲストカードをもらった人に向けて、ゲストカードの概要や芳名帳との違い、書き方&マナーについて解説します。また、メッセージ文例やカードをおしゃれに彩るデコレーションアイディアも紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
結婚式のゲストカードとは?
最近結婚式に取り入れられることが増えてきたゲストカード。とはいえ、なかには初めて受け取ったという人もいるでしょう。まずはゲストカードとは何かについて解説します。
ゲストの個人情報を記入するペーパーアイテム
ペーパーアイテムは、ゲストの名前や住所といった個人情報を記入するものです。招待状と一緒に封筒に入っており、あらかじめ記入して結婚式当日に持参します。結婚式当日、受付に並んで芳名帳を書く必要がなく受付がスムーズになるため、ゲストの負担が減るでしょう。
芳名帳との違いは冊子になっていないところ
ゲストの情報を書くという点では、ゲストカードと芳名帳の役割は同じですが、冊子になっているかいないかが異なります。芳名帳は「ゲストブック」とも言われており、冊子タイプ。一方ゲストカードは、冊子になっていないカードタイプです。
また、芳名帳は必要事項のみ記載するものであるのに対し、ゲストカードは新郎新婦へのメッセージも書けます。お祝いのメッセージを文字にして伝えられるのもメリットのひとつです。
結婚式のゲストカードの書き方とマナー
次に、ゲストとしてゲストカードに記入をする際の書き方とマナーについて解説します。結婚式という大切な日に渡すアイテムだからこそ、ポイントを押さえて新郎新婦のおふたりに喜んでもらいましょう。
基本的な情報を黒のペンで書く
基本は黒のペンを使って、ゲストである自分の名前・住所・電話番号・メールアドレスなどの情報や、新郎新婦へのメッセージを記入します。
黒の筆ペンで書くのが望ましいですが、もし難しければ黒のペンや濃い青のペンでもかまいません。ただし、薄墨色の筆ペンは香典袋向けのものなので避けましょう。
「お名前・ご住所」などの敬称を消す
ゲストカードの名前・住所の記入欄は、「お名前」「ご住所」のように敬称で書かれています。自分の情報を書くだけでなく、項目の「お」や「ご」を消してください。
使っていた筆ペンやペンと定規を使って、「お」や「ご」の上にまっすぐに二重線を引きます。もしくは、消す文字の上に「寿」を重ねて書きましょう。その際は、赤のペンを使って書くのが望ましいですが、なければ黒のペンでも問題はありません。
お祝いの言葉・メッセージを入れる
ゲストの情報のみを記載する芳名帳と異なり、ゲストカードには新郎新婦へのお祝いの言葉やメッセージを書くのが好ましいです。メッセージの記入欄が設けられている場合は、その指示に従いましょう。メッセージ欄が狭くても、短い文章でも良いので心を込めたお祝いのメッセージを書いてみてくださいね。
句読点を使わない
結婚式のようなお祝い事には句読点を使いません。句読点は「終わる」「止める」を意味しており、結婚生活が終わることを連想させるためです。もしメッセージの読みにくさが気になるなら、本来句読点を打つところにスペースや改行を入れるなど工夫しましょう。
忌み言葉・重ね言葉を使わない
メッセージに忌み言葉や重ね言葉を使うのも、お祝い事にはふさわしくありません。忌み言葉とは、別れや死、不幸などを連想させる言葉です。また、重ね言葉とは同じ言葉を繰り返した表現を指しており、結婚を繰り返すことを連想させます。
避けるべき言葉 |
例 |
忌み言葉 |
別れる/離れる/終わる/戻る/帰る/流れる/忙しい/割る/再び/散る/さらに など |
重ね言葉 |
益々/いろいろ/いよいよ/どんどん など |
結婚式にぴったり!ゲストカードのメッセージ文例
次に、ゲストカードに書くメッセージの文例を相手別に紹介します。誰の結婚式にどのような立場で参加するかに応じて、ゲストカードの書き方や内容を変えるのがポイントです。いずれの場合も、先に紹介したマナーを踏まえて書きましょう。
上司/先輩へのメッセージ文例
上司や先輩など目上の人に対するメッセージは、「ご多幸」「申し上げます」など、丁寧な日本語を使って書きましょう。
<メッセージ例>
・ご結婚おめでとうございます おふたりの末永いご多幸を 心よりお祈り申し上げます
・ご結婚を心よりお祝い申し上げます おふたりで笑顔溢れる明るい家庭を築かれてください
部下/後輩へのメッセージ文例
部下や後輩へのメッセージでは、マナーを守りつつも少しカジュアルな文章にしても良いでしょう。ただし、友達よりはくだけすぎた文章にならないよう注意が必要。遊び心がプラスされた文章や、結婚生活への応援メッセージなどを書くのがおすすめです。
<メッセージ例>
・ご結婚おめでとう! 〇〇さんらしく笑顔溢れる素敵な家庭を築いてください
・ご結婚 本当におめでとう 末永くお幸せに!
同僚/友人へのメッセージ文例
同僚や友人へのメッセージは、あまり堅苦しくならずに親近感のある内容にしましょう。素直な気持ちをそのまま書いてみるのも良いですよ。
<メッセージ例>
・結婚おめでとう! 落ち着いたら新居に遊びに行かせてね
・Happy Wedding! いつまでも仲良く笑顔いっぱいのふたりでいてね
結婚式のゲストカードのデコレーションアイディアと注意点
最後に、ゲストカードのデコレーションアイディアとデコレーションする際の注意点について解説します。デコレーションを施すことでより華やかに仕上がり、新郎新婦のおふたりも喜んでくれることでしょう。
アイディア①イラストや文字で装飾する
基本的な情報やお祝いのメッセージなどは黒もしくは青のペンで書く必要がありますが、相手に応じてカラーペンを使って装飾してもかまいません。カラーペンを使って、お祝いの気持ちが伝わるようなイラスト・新郎新婦の似顔絵・新郎新婦が好きなキャラクターや模様を描くのがおすすめです。
もし絵が苦手であれば、文字で装飾するのも良いでしょう。「結婚おめでとう」や「Happy Wedding」などのお祝いの言葉を飾り文字で書いたり色を付けたりすれば、ゲストカードが華やかになりますよ。
アイディア②シール・テープを貼る
シールやマスキングテープを使って装飾するのもおすすめです。カラーペンを使わなくてもカラフルに仕上がり、イラスト代わりにもなります。マスキングテープで、カードの角部分や縁をデコレーションするだけでも十分華やかな仕上がりに。雑貨店・文房具店や100円ショップにおしゃれで可愛いデザインのものが豊富に揃っているので、それらを活用してみてはいかがでしょうか。
アイディア③スタンプを押す
ゲストカードにスタンプを押すアイディアも。1ヵ所にスタンプを押すだけでも、おしゃれなゲストカードに早変わりします。スタンプを使う場合、カードの素材によってはインクが乾きにくい場合があるため注意が必要です。インクが完全に乾くまで触らないようにしましょう。
注意点①相手が目上の人の場合はゲストカードの装飾を避ける
イラストやシールなどを取り入れたデコレーションはカジュアル感が強いため、目上の人へ贈るゲストカードには取り入れないのが無難です。デコレーションすること自体は良いですが、贈る相手によっては控えた方が良いケースもあるので注意してください。
注意点②裏移り・色移りしないよう気を付ける
カラーペンを使う際は、裏移りしないか注意しましょう。また、クレヨンなど色移りするものを使うのも避けた方が無難。裏移りしないようなペンや色鉛筆などを使ってデコレーションするのがおすすめです。
結婚式のゲストカードには心を込めたメッセージを添えてお祝いしよう
芳名帳の代わりとして使われることが増えてきたゲストカード。ゲストの名前や住所などの必要事項に加え、新郎新婦へのお祝いメッセージを書き添えるアイテムです。心を込めたメッセージに加え、贈る相手に合わせて適宜デコレーションで華やかに仕上げるなどして、新郎新婦のおふたりにお祝いの気持ちが伝わるようひと工夫をしてみてはいかがでしょうか。