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婚姻

2022.08.18

親へ結婚の挨拶に行く際のマナー

結婚の挨拶をする際は、マナーをしっかり守って相手の親に好印象を与えましょう。まずは、挨拶する時期・服装・手土産などの基本的なマナーについて解説します。

親の都合を確認した上で、挨拶の時期を決める

ふたりの結婚の意思が固まったら、親に挨拶に行く時期を決める必要があります。一般的に結婚の挨拶は、女性側の親から男性側の親の順で進めることが多いです。自分の親だけでなく、相手の親の都合も必ず確認してください。
親の仕事が休みの日などに合わせて予定を決めます。例えば、年末年始やGWなど、長期休暇のタイミングで挨拶に行くのも良いかもしれません。ただし、長期休暇だと親側に予定が入っている可能性も。迷惑にならないようなスケジュールにすることが大切です。
一般的には、実家で挨拶をするケースが多いですが、レストランで行う場合もあります。挨拶をする場所に関しても、スケジュールと併せて事前にしっかりとすり合わせておきましょう。

当日の服装を考える

服装は、その人の印象を決める大切な要素。挨拶に行く際は、おしゃれをすることよりも、清潔感のある服装を心がけてください。また、訪問先の親から「普段着で」と言われたとしても、マナーを守った服装で行くことが大切です。服装決めは挨拶の直前にはせず、余裕を持って行いましょう。

手土産を用意する

挨拶の際は手土産を持っていきます。高価なものだと気を遣わせてしまうので、3,000~5,000円程度のものを選ぶと良いでしょう。値段などが分かってしまうこともあるので、訪問先の近所では買わないようにしてください。
また、親の好みを考慮するのはもちろんのこと、急いで食べなくて良いように賞味期限が長いものを選んだり、切り分けなどの手間を省くために個包装のものを選んだりと、相手の立場になって手土産を考えると良いでしょう。その他、自身の地元の銘菓や名産品も喜ばれるはず。

結婚の挨拶当日の大まかな流れ

挨拶当日は誰しもが緊張してしまうもの。失礼な行動を取らないように、事前に当日の流れを入念にチェックしておくことが大切です。ここでは、パートナーの実家に挨拶に行った際の、当日の大まかな流れを解説します。

①玄関先で軽く挨拶をする

約束の時間に遅刻するのは厳禁です。時間は必ず守りましょう。相手の家に着いたら、まず玄関先で簡単に挨拶をします。この時はまだ手土産を渡すタイミングではありません。親に「どうぞ」などと促されてから家に上がってください。

②部屋で手土産を渡す

部屋に入ったら、相手の親から勧められた場所に座りますが、特に指定されなければ下座に座ります。下座は、洋室だと入口に一番近い席、和室だと床の間から一番遠い席のことです。
席に座ったら改めて挨拶をし、その後で手土産を渡します。手土産は袋や風呂敷から出し、必ず両手で渡しましょう。

③歓談後に結婚の挨拶をする

男性側の親へ挨拶に行く場合は、男性にリードして歓談を進めてもらうと良いです。うまく会話を振って、話す機会を自然に促してもらえば、会話がスムーズに進みますよ。
ただし、いきなり結婚の挨拶をしないように注意。趣味や仕事の話などをした後に、結婚の話を切り出すと自然です。その際、宗教や政治などのデリケートな話題は避けましょう。また、相手の親が嫌う話題はないか、当日までにパートナーとすり合わせておくと安心です。
その他、パートナーの呼び方や親の呼び方にも気を付けなればいけません。パートナーのことは「〇〇さん」、相手の親のことは「〇〇さんのお義父さん(お義母さん)」などと呼んでくださいね。

④長居せずに退出する

結婚の挨拶では長居は禁物ですので、1時間半~2時間程度の滞在にとどめます。ただし、食事などに誘われた場合は、断らずにご一緒するのが良いでしょう。また、帰る時は忘れずにお礼を言ってくださいね。

結婚の挨拶に行く際の身だしなみ【女性編】

整った身だしなみは相手の親に好印象を与える重要なポイント。女性は、服装・髪型に加えて、メイクやアクセサリーについても配慮が必要です。ここでは、結婚の挨拶にふさわしい、女性の身だしなみをチェックしていきましょう。

服装はキレイめを意識する

スーツなどのかっちりとした服装より、キレイめなワンピースなどを選ぶのがおすすめです。スカートのシルエットは、ふんわりとしたフレアタイプを選びましょう。タイトスカートだと動きにくいだけでなく、動くと裾が上がってしまうことがあります。
ミニスカートなどの露出度が高いものや素足は厳禁です。スカート丈は膝が隠れるくらいの丈、また夏であってもナチュラルな色味のストッキングを穿いてください。

アクセサリーはシンプルなものを選ぶ

アクセサリー類は、シンプルかつ上品なデザインのものを身に着けます。派手なデザインは避け、パールや小ぶりの宝石が付いたアイテムなどを選びましょう。

髪型は清潔感を重視する

髪の色が抜けていたり、染め際がプリンになっていたりすると、お手入れしていないことが伝わってしまいます。明るい髪色は避け、髪の毛が長い人はまとめるか留めるかなどして、清潔感を意識してください。ヘアアクセサリーも上品なものを選ぶと好印象を与えられるでしょう。

メイク・爪はナチュラルにする

上品な印象を与えるナチュラルメイクを心がけます。必要以上に盛ったまつげエクステ、派手な色味のアイシャドウやグロスなどは控えてください。また、指先のネイルもメイク同様に派手なものは避けて、シンプルなデザインでまとめてくださいね。

結婚の挨拶に行く際の身だしなみ【男性編】

身だしなみを意識するのは男性も同じです。ここでは、結婚の挨拶にふさわしい男性の身だしなみについて、服装と髪型に分けて紹介します。

服装はスーツできちんと感を意識する

結婚挨拶に行く時、男性の服装はスーツが基本。ネイビー・グレーなどの落ち着いた色味をチョイスします。家に上がる際は靴を脱ぐため、靴下に穴が開いていないか、薄く擦り切れていないかなど、細かな部分も事前にチェックしましょう。
もし、相手の親から「普段着で」と言われても、ジャケット+パンツなどの組み合わせにすれば、きちんと感を出せます。スーツなど、挨拶の際に着るものは事前にクリーニングに出して、キレイな状態にしておくと良いですね。

髪型は爽やかさを重視する

女性と同様、清潔感のある髪型にすることが大切です。寝ぐせを取り、さっぱりとした爽やかな印象の髪型にすれば、好印象を与えられます。
特に、前髪が目にかかっていると暗い印象に見えることがあるので要注意。髪の長さが気になるなら、横に流したりワックスを付けて整えたりして、だらしない印象にならないようにしましょう。男性も、派手な髪色は控えることをおすすめします。

結婚の挨拶が直接できない時の対処法とマナー

親の体調や忙しさ、社会情勢などが理由で、相手の親に直接会えないこともあるかもしれません。だからといって、挨拶をしないのはマナー違反です。ここでは、直接挨拶ができない時の対処法とマナーを解説します。

①電話をかける

メールやSNSなどは便利で手軽なツールです。しかし、結婚挨拶の手段としてはふさわしくないので、電話で直接話しましょう。相手の顔が見えないことで不安を感じさせないように、丁寧な話し方を心がけてくださいね。
それに加え、電話での挨拶になってしまったことや、親に対する感謝の言葉などを入れると、より好印象を与えられます。

②手紙を書く

電話に加えて手紙で丁寧に挨拶をすると、相手により気持ちが伝わりやすくなります。使用する便箋などは、柄が控えめなものなどシンプルさを重視して選ぶと良いでしょう。手紙を書く際は、「頭語・時候の挨拶・結語」を入れるなど、基本的な手紙の書き方を意識します。
また、読み手が疲れないように、手紙の長さにも気を付けてください。文中に「状況が落ち着き次第、必ずご挨拶に伺います」など、「いつか直接お会いしたい」という気持ちや「このようなご時世のため、お手紙でのご挨拶をお許しください」といった言葉を入れると、好印象を与えられますよ。

③菓子折りを贈る

菓子折りは、手紙と一緒に贈ります。この時、同封する手紙には封をしないよう気を付けてください。直接渡す時と同様、相手側の好みを考慮した上で、個包装のもの・長持ちするものを選びます。
もし熨斗(のし)を付けるのであれば「紅白結びきり」の水引を選びましょう。選ぶのに自信がない、または迷ってしまう人は、百貨店のお菓子売り場などに足を運べば、贈り物に慣れているスタッフが多いため相談に乗ってもらえるかもしれません。

好印象を与えられるよう、マナーに気を付けて結婚の挨拶を

結婚の挨拶は、いわゆる「けじめ」です。相手の親に失礼のないように、そして結婚の意思がしっかり伝わるように、マナーに気を付けて挨拶することが重要です。
また、時世や親の体調によっては、対面での挨拶が叶わないこともあるでしょう。そんな時でも、手紙・電話などの手段を使って、きちんと挨拶をすることは欠かせません。マナーをしっかり把握した上で、好印象を与えられるような挨拶をしてくださいね。

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