【結婚式】友人代表スピーチの長さと基本構成
結婚式の友人代表スピーチは、友人として新郎新婦へ贈るお祝いのスピーチです。マナーを守りながら心温まる内容にしたいですね。まずは、一般的な構成内容を押さえておきましょう。
友人代表スピーチは3~4分でまとめる
スピーチは短すぎると内容が薄くなり、長すぎると進行に影響する可能性があるので、大体3~4分にまとめましょう。原稿用紙(400文字)で2〜3枚程度の文字数が目安です。
友人代表スピーチの基本構成
次に友人代表スピーチの基本的な内容について見てみましょう。
① 挨拶
招待のお礼と新郎新婦への祝辞を述べます。
② 自己紹介
自分の名前と新郎または新婦との間柄を説明します。
③ 新郎新婦の紹介とエピソード
自分と新郎または新婦にまつわる具体的なエピソードを盛り込んでください。例えば、職場や学生時代の出来事など、新郎または新婦の人柄や長所が伝わるエピソードなどを紹介します。
④ お祝いの言葉
新郎新婦へ向けてお祝いや励ましの言葉を伝えてください。
⑤ 結びの言葉
「幸せをお祈りします」など、最後に締めの言葉を添えます。
新郎新婦やゲストが聞きやすいスピーチにするためのコツは、「③ 新郎新婦の紹介とエピソード」を厚めに構成し、その他は短く簡潔にまとめることです。
友人代表スピーチの文例
<文例>
〇〇さん(新郎)、△△さん(新婦)、並びにご両家の皆様、本日はご結婚誠におめでとうございます。私は、△△さんの友人で◇◇と申します。僭越ではございますが、友人代表としてお祝いの言葉を述べさせていただきます。
わたしと△△さんは、大学時代同じサークルで知り合いました。
(当時のエピソードを続ける)
おふたりの末永いお幸せをお祈りして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。
【結婚式】友人代表スピーチの注意点
大体の構成内容を把握したら、スピーチの文章に含むと失礼な言葉や事柄などを確認しましょう。注意点を押さえてスピーチ文章を考えることが失敗しないためのポイントです。
忌み言葉と重ね言葉の使用は避ける
結婚式では使うのを避けた方が良い「忌み言葉」があります。例えば、不幸や別れを連想させる言葉や、再婚を連想させる重ね言葉がそれにあたります。これらの言葉を避けて文面を作成してください。
忌み言葉の種類 |
例 |
不幸を連想させる言葉 |
落ちる、敗れる、悲しむ、病気、涙、九、四 など |
別れを連想させる言葉 |
別れる、終わる、切れる、壊れる、離れる、戻る、帰る など |
重ね言葉 |
かさねがさね、たびたび、わざわざ、しばしば、益々、次々、くれぐれも など |
エピソードを盛り込みすぎない
仲の良い友人の結婚式では、いろいろな思い出話を披露したいところですが、エピソードを盛り込みすぎると、まとまりのない内容になってしまいます。エピソードは1~2つに絞り、そのなかで新郎または新婦の良さを伝える内容を入れると良いでしょう。
新郎新婦の暴露話・過去の恋愛話・下ネタは避ける
友人同士の間では受け入れられる内容であっても、結婚式という場では節度のある内容にするのが望ましいです。過去の恋愛話や元カレ・元カノの話、暴露話をするのは避けてください。当然ながら聞いて不快になるような下ネタなどもふさわしくありません。
自慢話や自分の話をしない
自分の仕事における実績や自慢と思われるような話をするのも避けてください。新郎または新婦との思い出話が、自分のエピソードになってしまっていないか気を付けましょう。結婚式の主役である新郎新婦を中心にした内容にすることが大切です。
砕けすぎた言葉遣いは避ける
スピーチは幅広い世代のゲストの前で披露するものです。友人へ向けた言葉であっても、砕けすぎた言葉遣いは避け、フォーマルな場で受け入れられる言葉遣いにするよう心がけてください。仲間内でしか分からない言葉なども使うのは避けましょう。
【結婚式】友人代表スピーチの流れとマナー
スピーチを読み始めるまでの流れやマナーなどについては、会場のスタッフより説明を受ける場合が多いですが、当日慌てないためにも、基本的な流れと知っておきたいマナーをチェックしておきましょう。
着席したまま同席のゲストに一礼する
自分がスピーチする順番が来ると司会者に名前を紹介されますが、慌てて立たずに着席したまま同じテーブルに座っているゲストに軽く一礼しましょう。
起立してゲスト全員に一礼する
一般的には、会場のスタッフが椅子を引いてくれるので、落ち着いて待ちましょう。その場でゆっくりと起立して、ゲスト全員へ向けて一礼します。体をゲストの方へ向けてしっかりとお辞儀をするのがポイントです。
その後、前方のマイクが立っているスペースに移動しますが、慌てて小走りなどをせず、落ち着いて移動をしてください。
マイクの前で新郎新婦・ゲストに一礼する
マイクの前に着いたら、会場スタッフが高さを調整してくれるので、姿勢を正して待ちましょう。調節が終わったら、新郎新婦・両家の親に一礼、ゲスト全員に一礼します。この際、マイクに頭をぶつけないように一歩下がった位置で礼をしてください。
新郎新婦の方を向きスピーチを始める
ゲストの方ではなく、新郎新婦の方を向きスピーチを始めます。「おめでとうございます」という最初の挨拶を言った後、新郎新婦や新郎新婦の親、晩酌人が立っていた場合は、着席をすすめてください。
終了後はゲスト・新郎新婦に一礼する
スピーチが終わったら、マイクから一歩下がりゲスト全員へ一礼、新郎新婦・両家の両親へ一礼します。手紙として準備している場合は、この時新郎新婦へ渡しましょう。
着席前に同席のゲストに一礼する
着席するまでがスピーチであると意識し、スピーチを行った場所から自席へ戻る時も、落ち着いて歩きましょう。座る前に同じテーブルのゲストへ一礼すると丁寧さが伝わります。座ってからも誰かが見ているかもしれないので、気を緩めた姿勢にならないように気を付けましょう。
【結婚式】友人代表スピーチを成功させるコツ
多くのゲストの前で話すのはやはり緊張するものです。しっかりと準備をしておくことで安心して当日を迎えることができます。最後にスピーチを成功させるコツについて紹介します。
触れてはいけないことを確認しておく
スピーチ文章を作成する前に、新郎新婦が触れてほしくない事柄を必ず確認しておきましょう。スピーチの全容を伝える必要はありませんが、エピソードをゲストの前で披露しても良いか不安なときは、事前に確認しておくと安心です。
緊張しないように練習をする
緊張してうまく話せないことがないように練習をしておきましょう。会場の雰囲気など本番をイメージしながら練習するのをおすすめします。緊張してスピーチの文章を忘れてしまいそうな場合には、カンペを用意しても良いでしょう。
正しい姿勢でゲストを見渡して話す
スピーチ中の姿勢や視線も気を付けたいところ。姿勢は背筋を伸ばして胸を張り、堂々と話をしましょう。視線は、ゲスト全体を見回すように話すのがおすすめです。新郎新婦へ話しかける内容の時は、ふたりの顔をしっかりと見て話してください。
明るい表情でゆっくりと話す
ふたりへの祝辞の場なので、常に明るい笑顔を心がけてください。新郎新婦・ゲストが聞きとりやすいようにゆっくりと話せば、緊張もほぐれます。話し方を無理に作り込む必要はありませんが、ワントーン高めではっきりと発音しましょう。
【結婚式】心温まる友人代表スピーチで新郎新婦を祝福しよう
友人代表のスピーチに挑むときは、注意点やマナーをしっかり確認しましょう。また、緊張して忘れてしまわないよう会場の雰囲気をイメージしながら練習しておくと安心です。心温まるスピーチで、新郎新婦へお祝いの言葉を伝えてくださいね。